ヴァイロン・オメガのソリティア珍道中

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【デッキ紹介】メタルフォーゼバウンサー【遊戯王】

初めまして、ヴァイロン・オメガ・ソリティアと申します。
今回はこの【メタルフォーゼバウンサー】についての解説を致します。

●この記事では上記デッキの紹介、各カードの解説、実際の回し方や展開方法などを解説していきます。


【はじめに】
●「バウンサー」とは?

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「バウンサー/Bounzer」とは「GALACTIC OVERLORD」にて登場した"テーマ"です。アニメにも登場しており「遊戯王ZEXAL」にて「ゴーシュ」が使用していたカード群です。
アニメに登場しているにも関わらず知名度が非常に低いですが、これには3つの理由があります。


1、アニメでゴーシュはこのテーマを1度しか使用していない
・初戦の「VS遊馬」でのみこのテーマを使用し、以降のデュエルでは「H・C(ヒロイック・チャレンジャー)」を使用しています。H・Cとこのカード群でのシナジーはほぼ皆無であり、またアニメ内でそれ(テーマ変更)に対して言及された事もありません。

 

2、テーマカードであるが種類が少ない
このテーマに属するカードは、エクストラを含めて「5種類」です。非常に少ないです。すべてのカードを3枚ずつ投入しても、メインデッキは12枚にしかなりません。

 

3、知らない
「バウンサー」カードを指定しているがゆえに「テーマ」として紹介していますが、パックも1弾のみ、アニメでも1度しか登場しておらず、公式ツール「遊戯王データベース」ですらこのテーマを「テーマ」として括っていなかったので、そもそもカード群を認知している人の方が少ないです。


●かなり冷遇されていた・・・というよりは「覚えていない」というプレイヤーの方が多い事でしょう。そんなテーマが登場から実に5年弱の期間を経て、とても強力なテーマデッキになった事を皆さまにお伝えしようと思います。


【カード紹介】
●「バウンサー」カードの紹介
5種類存在する「バウンサー」カードのステータスや効果を解説付きで紹介していきます。

 

《ブレード・バウンサー》

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☆4/地/戦士/1800/1400
このカードが攻撃を行ったダメージ計算後、相手フィールドにモンスターが存在する場合、手札を1枚捨てて発動できる。このバトルフェイズ中、このカードは相手モンスターにもう1度だけ攻撃できる。この効果は1ターンに1度しか使用できない。

・攻撃後に、モンスターが残っていれば手札1枚を捨てて追加で攻撃できる。効果自体はあまり強くないが、下級「バウンサー」はこのカードしか存在しない。


《ハンマーラッシュ・バウンサー》

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☆6/地/戦士/2300/2000
相手フィールドにカードが存在し、自分フィールドにカードが存在しない場合、このカードはリリースなしで召喚できる。自分フィールドに魔法・罠カードが存在せず、このカードが相手モンスターに攻撃する場合、相手はダメージステップ終了時まで魔法・罠カードを発動できない。

・厳しい条件下でのリリース軽減効果に加えて、特定の条件下でのみ「アンティーク・ギア」と同様の伏せカード封じ効果を得るモンスター。同弾で、より緩い条件で特殊召喚ができる《聖刻龍-トフェニドラゴン》が登場している上に、このカードの方がレアリティが高い。


《ファントム・バウンサー》

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☆6/闇/戦士/2400/1200
フィールドのこのカードが破壊され墓地へ送られた場合、デッキから「バウンサー」と名のついたカード2枚を手札に加える事ができる。

・このテーマのアドバンテージ要因。戦闘であったり、効果で破壊すれば2枚の「バウンサー」カードをサーチできる。自身のステータスも優秀であり、闇属性なので《闇の誘惑》に対応し、守備力が低めなので《黒き森のウィッチ》でサーチしやすいなどアクセス手段も多く、活かす手段を多く用意できる。


フォトンストリーク・バウンサー》

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ラ6/光/戦士/エクシーズ/2700/2000
レベル6モンスター×2
相手フィールドでモンスターの効果が発動した時、このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。その効果を無効にし、相手ライフに1000ダメージを与える。この効果は1ターンに1度しか使用できない。

・おそらく唯一認知されているであろう「バウンサー」カードの1枚。優秀なステータスと強力な妨害効果を持ち、召喚条件も非常に緩いエクシーズモンスター。「バウンサー」カードのみを使用するならば《ハンマーラッシュ・バウンサー》《ファントム・バウンサー》の2枚がX素材に使用できる。


《バウンサー・ガード》

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通常罠
自分フィールドの「バウンサー」と名のついたモンスター1体を選択して発動できる。このターン、選択したモンスターはカードの効果の対象にならず、戦闘では破壊されない。このターン、相手モンスターが攻撃する場合、選択したモンスターを攻撃対象にしなければならない。

・使い切りではあるが、かなり強靭な体制を付与させる罠カード。他のモンスターを守れるのが一番の強みであるが、破壊された際に効果を発動できる《ファントム・バウンサー》とは相性が良くない。《ファントム・バウンサー》でサーチする事のできる唯一の罠カード。

 


【組み合わせるカード(メタルフォーゼ)に関して】
上記カードテキストを見て貰えばわかるのですが、このテーマでアドバンテージを確保できるのは《ファントム・バウンサー》のみです。その為《ファントム・バウンサー》を中心にデッキ構築をしていきます。
「フィールドで破壊された場合にサーチができる」「レベル6の上級モンスターである」上記の理由から導き出されるのは「ペンデュラム召喚」「セルフブレイク」です。

 

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●9期で登場した「ペンデュラム」というシステムを有しているカードは「自分のカードを破壊する効果」非公式用語で「セルフブレイク」と呼ばれるアクションが非常に得意です。これはペンデュラムカードの「破壊された際にエクストラデッキに送り、そこからもペンデュラム召喚できる」というペンデュラムのシステムを活かすために、自分で自分のカードを破壊しながら頭数を増やす・・・というのがペンデュラムテーマの基礎となった為です。
特に「メタルフォーゼ」というテーマは

「破壊するカードは表側表示であれば何でも良い」

「破壊後にカード1枚を増やす(カード枚数が±0)」

「スケールが1・8なので幅広くペンデュラム召喚を行える」

以上の3点から、相当優秀なテーマだと言えます。
よってこのデッキで狙う事は「メタルフォーゼで《ファントム・バウンサー》をペンデュラム召喚し、そのまま効果によって《ファントム・バウンサー》を破壊しサーチ効果を誘発させる」という物です。

 

●また、ペンデュラム召喚は「複数のモンスターを同時に出せる」という部分もアピールポイントの1つです。つまり「手札を増やせるカード」自体がそのまま「展開力」になるわけです。《ファントム・バウンサー》は1枚で2枚分のモンスターになれる場合があり、カード枚数を大きく増やす事が可能です。この点も「メタルフォーゼ」と「バウンサー」を組み合わせた要因の1つです。


【デッキレシピ】
●自分が現在使用しているこのデッキのレシピです。

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【カード解説】
●それぞれ採用している一部のカードについて解説をします。また、テキストは割愛します。

 

《閃光の騎士》・・・戦士族のP/通常モンスター。《レスキューラビット》から呼び出す事で《ヘビーメタルフォーゼ-エレクトラム》か《聖騎士の追想 イゾルデ》またはランク4エクシーズなどにつなげることができます。このカードの良い点は「戦士族」であること。《サモン・ソーサレス》のリンク先に出す事でこのカードの種族を参照し、デッキから《ファントム・バウンサー》を呼び出せます。

 

《レスキューラビット》・・・このデッキ展開の要。このカードから《ヘビーメタルフォーゼ-エレクトラム》をリンク召喚し、その効果でスケールを揃えるのが狙いです。このカード自体に妨害カードを最も受けやすく、また通らなかった場合のリスクが大きいため、対策として《PSYフレームロード・γ》を採用してあります。

 

《D-HERO ディアボリックガイ》・・・☆6/戦士という事で《ファントム・バウンサー》などと併せて《フォトンストリーク・バウンサー》を出せるようになります。また《サモン・ソーサレス》とも相性が良く《ファントム・バウンサー》が既に場にいればこのカードを、このカードがいればデッキから《ファントム・バウンサー》をそれぞれ呼び出せるので、そこから更に展開パターンを作ることができます。素引きしてもペンデュラム召喚で場に出せます。

 

《アストログラフ・マジシャン》・・・メタルフォーゼの効果や戦闘破壊などで場に出し、その際に破壊されたカードをデッキからサーチする効果があります。《ヘビーメタルフォーゼ-エレクトラムと組み合わせる事で「①エレクトラム効果でこのカードをエクストラに→②エレクトラム効果でPスケールを破壊し、このカードを加える→③エレクトラムの(3)効果、アストログラフの効果がチェーンを組んで発動し、特殊召喚+サーチ+ドロー」という流れを作る事ができます。このコンボは「《レスキューラビット》+Pカード」の2枚で成立するので非常に強力です。

 

《PSYフレームギア・γ》・・・このデッキはP召喚やリンク召喚、ひいてはモンスターの特殊召喚で動くデッキです。その為「モンスターを2体以上展開するためのギミック」が多く仕込んであります。特に警戒しているのは《増殖するG》や《レスキューラビット》の効果に対して放たれる《灰流うらら》です。それをケアするためにこのカードを投入しています。サイキック族なので《サモン・ソーサレス》を出しやすくしつつ「メタルフォーゼ」カードの破壊対象にもなってくれます。

 

ヘビーメタルフォーゼ-エレクトラム》・・・このカードができる事は「スケールのサーチ・入れ替え」「ドロー」「自分のカード破壊」と様々。用途に合わせて無限の扱いができます。ドロー以外の効果に名称での制限が無いのもこのカードの強みの1つ。《レスキューラビット》などからこのカードをリンク召喚し、カードを揃えてからペンデュラム召喚。もう1体このカードを出すことで、任意のスケールを揃えたりできます。「メタルフォーゼ」名称のため、各種融合素材になれる部分も利点です。

 

《サモン・ソーサレス》・・・リンク先の種族を参照し、同じ種族のモンスターをリクルートできる強力なリンクモンスター。呼び出したモンスターの効果はフィールドでは無効化されてしまいますが《ファントム・バウンサー》《D-HERO ディアボリックガイ》は墓地で発動する効果なので、このカードで呼び出しても問題なく使えます。《レスキューラビット》から《閃光の騎士》を呼び出し《ヘビーメタルフォーゼ-エレクトラム》をリンク召喚。サイキック族モンスターをエクストラに送り込む事で、その後のペンデュラム召喚の際、確実に戦士族モンスターを確保できます。

 

【展開パターン】
●いくつかの展開パターンを紹介します。あくまで一部なので、これ以外にも展開できる場面があるかもしれません。

 

 

 

●2つの動画からわかる通りですが「決まった展開パターン」がありません。手札、エクストラのP、墓地、デッキ内の「バウンサー」カード、「メタルフォーゼ」魔法・罠カードによってカードを出す、効果を使う順番などが目まぐるしく変わるわけです。自分にも最適解は見えていませんが、溢れるカード・アドバンテージで相手を圧倒するのは非常に気持ちいいです。

 

【最後に】

●これは「バウンサー」に限った話しではありませんが、こうしたカード同士の組み合わせによって存在意義のわからなかったカードですら大活躍できるのが今の遊戯王だと考えています。皆さまも、魅力的で面白いデッキ・コンボを研究していけるとゲームがより楽しくなると思っています。

 

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●最後までみてくださり、ありがとうございます!興味があればこのデッキを組んで遊んでみて下さい。更に可能であれば「バウンサー」を超えるようなアヤシイ(?)カードでデッキを組んでいけると楽しいですね。